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雑記帳

2020/01/03 

印付きヘクス・パズル

ヘクス・パズル
図1 ヘクス・パズル

 正方形の代わりに、正六角形(ヘクス)をいくつか繋いだ形のパーツを使ったパズルも時々見かけます。 今回は、その中で3~4個繋げたものを使ったパズルです。
 回転や裏返したものを同一とみなすと、3個繋げたものは3種類、4個では7種類のパーツができます。 合計10種類のパーツを1つずつ使うと、図1のような形に組むことができます。
 参考資料によると、左の六角形に組む配置は12,290通りあるのに対し、右の星型では167通りだそうです。 確かに星型の場合にはパーツの置き方にあまり自由度が無いようです。

木製のネジ
図2 木製のボルトとナット
パーツ
図3 2種類のパーツ

 使用したヘクスの素材は、元々は木製のボルトとナットです(図2)。 近所のホームセンターで、主に子供向けの工作用素材として売っていたのを見かけて、利用することを思いつきました。
 最初、軸の部分は切り落とそうと思ったのですが、よく見ると軸と頭の部分は木工用ボンドで接着してあることが分かりました。 私は割と最近知ったのですが、一般に使われているあの白い木工用ボンドは、熱湯に浸けると白くふやけて柔らかくなり、剥がすことができます (ただしヤケドに要注意!)。
 10分ほど熱湯に浸けておいたら、簡単に軸を引き抜くことができました。ヤケドに注意しつつ余分な接着剤を拭き取れば、 頭の部分がヘクス素材になります。

 ここで気付いたのが、素材の穴の開き方です。ナットは穴が貫通していますが、 頭の部分は途中までしか開いていません。つまり、両面に穴が開いている素材(図3の左)と片面だけに開いている素材(図3の右)の2種類があります。
 これを利用できないか?と考えて作ったのが、今回の印付きヘクス・パズルです。 穴の開いていない部分を印が付いているとみなしたネーミングです。

パーツ構成
図4 パーツ構成

 図4がパーツ構成です。上の写真の裏側が、下の写真です。 見ていただければ分かると思いますが、表と裏で穴の開いていない部分が異なるように配置しています。
 穴のない部分を置くパターンが何種類もあるパーツもありますが、適当に選びました。多分、もっと良い組み合わせがあると思います。
 また、3個のヘクスを三角形に繋げたパーツ(図4の右下)は、穴のない部分を置く配置が1種類しかないので、反対側は全部穴が開いている 状態にしました。

問題図
図5 問題図

 左が問題図です。黒く塗ってある部分が、穴の開いていない面です。
 試行錯誤でいくつか作ってみたのですが、発表できそうなものはこの3つくらいです。
 対称性の高い真ん中が、私の一番のお気に入りです。

余談:後で気が付いたのですが、ナットだけバラで売っていました。 まあ、最初に気付いていたらこのパズルは生まれなかったので、良しとしましょう…


参考資料

PUZZLART・パズルの回帰線 : 編著:芦ヶ原伸之, 波書房 1993年1月10日発行

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