正方形の代わりに、正六角形(ヘクス)をいくつか繋いだ形のパーツを使ったパズルも時々見かけます。
今回は、その中で3~4個繋げたものを使ったパズルです。
回転や裏返したものを同一とみなすと、3個繋げたものは3種類、4個では7種類のパーツができます。
合計10種類のパーツを1つずつ使うと、図1のような形に組むことができます。
参考資料によると、左の六角形に組む配置は12,290通りあるのに対し、右の星型では167通りだそうです。
確かに星型の場合にはパーツの置き方にあまり自由度が無いようです。
![]() 図2 木製のボルトとナット ![]() 図3 2種類のパーツ |
使用したヘクスの素材は、元々は木製のボルトとナットです(図2)。
近所のホームセンターで、主に子供向けの工作用素材として売っていたのを見かけて、利用することを思いつきました。 ここで気付いたのが、素材の穴の開き方です。ナットは穴が貫通していますが、
頭の部分は途中までしか開いていません。つまり、両面に穴が開いている素材(図3の左)と片面だけに開いている素材(図3の右)の2種類があります。 |
![]() 図4 パーツ構成 |
図4がパーツ構成です。上の写真の裏側が、下の写真です。
見ていただければ分かると思いますが、表と裏で穴の開いていない部分が異なるように配置しています。 |
![]() 図5 問題図 |
左が問題図です。黒く塗ってある部分が、穴の開いていない面です。 |
余談:後で気が付いたのですが、ナットだけバラで売っていました。 まあ、最初に気付いていたらこのパズルは生まれなかったので、良しとしましょう…
PUZZLART・パズルの回帰線 : 編著:芦ヶ原伸之, 波書房 1993年1月10日発行