今回は組木細工をいくつかご紹介します。 樹脂製の大量生産品から、銘木を使って匠の技で仕上げた芸術作品まで幅広くたくさんあります。 パズル好きなら何か一つは持っているのではないでしょうか。
図1は、かなり前にアンティーク雑貨店で購入したものです。22cm×25cmくらいの厚紙の箱に12個入っています。 詰め合わせ(ASSORTMENT)と書いてありますが、「一個いくら」で売られていたものだと思います。動物の形をしたものと樽型や井桁などの幾何学的な形の2種類があります。 構造自体はよく見かけるタイプのようです。
![]() 図2 動物の組木と解答図 |
そのうちの1個が図2の写真です。解答図が付属しているのは海外製品の特長といえます。 解答がないと「解けない、インチキ商品だ!金返せ!」というクレームがくるので、その対策に解答を付けて販売することが多いと、 何かの記事で読んだことがあります(メーカーによっては、販売店にだけ解答を配布する場合もあるようです)。 左の解答図には ”JAPAN” と書かれていることから、日本製であることが分かります。 昔、日本の組木細工が人気で大量に輸出していた時代があったそうです。この詰め合わせも恐らくその一つで、 全体の感じから受ける印象からすると、昭和の初めから戦後まもなくの頃の物ではないでしょうか。 |
図3は、小学生の時に買ったテンヨーのソリッドパズルです。お年玉と小遣いで買ったと思います。
先に買ったのは右側の6本組木(No.2)でした。見た目が単純な形なので、簡単なのかと思って買ったのですが、とんでもない!
あれこれ試したあげく、無理矢理押し込もうとしたり、かなり悩みました。小学生の頭には超難問です。
解答図が付いていましたが、何とか見ないで一週間くらい試行錯誤をしました。諦めかけた頃、偶然にも正解につながる組み合わせを見つけ、
ついに組み上げることに成功しました。あの時の感動は忘れることができません。
調子に乗って、次は左の12本組木(No.1)に挑戦しました。しかしこれは手に負えず、1ヶ月ほどでギブアップ。解答図を見て組み上げました。
それでも組木細工の面白さを実感した、思い出の2品です。
図4はパズル工房「葉樹林」製の6枚組木パズルです。
葉樹林が伏見区にあった頃のもので、「久しぶりに組木タイプのパズルをやりたいな」と思って買ったと記憶しています。 |
![]() 図4 格子パズル |
図5は、私のコレクションの組木細工です。もっと他にもあるのですが、押し入れの段ボール箱から出すのが大変だったので、
これだけにしました。
下段の左右にある6本組木と3枚組木は某大型雑貨店で買った現代ものです。共に200円前後で、値段の割にはよく出来ています。
残りの3個は骨董市で入手しました。上段右のは崩すと元に戻せそうにないので、買った状態のまま眺めて楽しんでいます。
下段中央の6本組木はいつの時代のものなのか不明ですが、かなり古そうです。丁寧に扱わないと、包み紙がすぐに破れてしまいます。
調べてみたら、構造は左の現代ものと一緒でした。
写真だと見にくいですが ”MADE IN JAPAN” と書かれており、これも日本の輸出品で、歴史を感じます。
さて、ここまで書いておいて何ですが、実は私は芸術作品クラスの組木細工を1つも持っていません。 やはり値段の問題があって手が出ません。いつか手にする日を夢見て、がんばって仕事をします。
パズル工房「葉樹林」
「パズル情報発信基地」と書かれているように、パズルのショップだけでなく、色々な情報満載のサイトです。
商品は、ここでしか手に入らないオリジナルのものが中心です。