図1 パーツ構成
以前、某100円ショップの玩具コーナーで「ドミノ倒し用ドミノ」なるものを見つけました。 要はフチを付けて厚みを出したプラスチックの板です。赤、青、黄の3色が各9枚、計27枚1組で100円(税別)は安いと思い、 パズルの素材として買いました。
とはいえ、具体的に何を作るか決まるまでしばらくかかりました。 色々考えた末、ドミノ2枚(同色は除く)でできるテトロミノ15種類というパーツ構成にしました(図1)。
![]() 図2 6×10に並べた例 |
このパーツ構成だと、ドミノの短辺を1単位とした場合、3×20,4×15,5×12,6×10の長方形に並べることができます。 同色を集める以外におすすめのルールを次に紹介します: 1)同じ色が辺で接触しないように並べる:
同色が角で接触するのはOKにすると、上記の4つのサイズで長方形に並べることができます。
これは、そこそこ楽しめる難易度だと思います 角で接触するのを不可とすると、解がないようです(確証はありませんが)。 2)6×10に並べた際、左上角から右下角まで同じ色が辺で接して繋がるように並べる:
角で接しているだけでは繋がっているとは見なしません。図2の例だと、該当する2つの角が青で始まってある程度延びていますが、
途中で赤のドミノに遮られています。 3)長方形に並べた時、その内部に2パーツ以上のテトロミノで構成される長方形や正方形が存在しない: 上記4つのサイズで可能です。最後の数パーツでどうしても長方形ができてしまい、思ったより苦労することがあります。 4)長方形に並べた時、ドミノ単位で考えて、その境目で十字形ができないようにする: これは畳を部屋に敷く際の作法を使った問題です。確かパズル雑誌ニコリでは、これを「四つ目禁」と呼んでいたと思います。 3×20,4×15,5×12では解がありますが、6×10では解が見つかりません。不可能なのでしょうか? コンピュータで調べればすぐに解決するのでしょうけど、私は「手で解きたい派」なので、もう少し自分の頭で検証したいと思います。 |
材料費が100円ちょっとだったことを考えると、コスパのいいパズルだと思います。 これ以外にも面白い問題ができたら、何かの形で追加していく予定です。
![]() 図3 サイズが… |
余談:図2の並べた状態で微妙に隙間が空いているのにはワケがあります。 実はドミノの短辺と長辺の比が1:2ではないためです。長辺が少し短いのですが、これに気が付いた時には愕然としました。 材料を節約して価格を抑えるためでしょうか?それだったら1:2のちゃんとしたドミノにして 1組の枚数を減らした方が良かったのですが… |