正月に帰省した時、実家に置いてきた自分の荷物(大半はガラクタ)を整理しました。 その時に押入れの奥の段ボール箱から発掘したのが今回ご紹介するパズル、キューブ4(フォー)です。
図1 キューブ4
買ったのは、日本でのルービック・キューブの大ブームが下火になってきたころだったと記憶しています。 実家から引っ越す際に捨てたと思っていたので、見つけた時には懐かしくて感激しました。
一応、遊び方を説明すると、立方体の6面を4色に塗ったもの4個を写真のように並べて、 直列の4面それぞれにその4色が現れるようにします。
買った状態は正解の形で並べてあったのですが、あまり深く考えず、メモを取らずにバラバラにしてしまいました。
その後すぐ、そう簡単には正解の状態には戻せないことに気が付いて、大いに後悔しました。
その後しばらく放っておいたのですが、ある時「この色が多い(ように見える)から、この色が内側に来るように並べたらいいのでは?」と思いつき、
その方針のもとで並べたら偶然にも正解の状態になり、慌ててノートの切れ端に正解の配置を書いたのを、今でもよく覚えています。
参考資料 1)によると、キューブ4が発売されたのは1980年で、その原型とも言える製品は1935年ごろに 日本で発売されていたそうです。さらに 参考資料 3)によると、このパズルの起源は1900年のアメリカの特許だそうです。かなり歴史のあるパズルです。
現在ではこの種のパズルはインスタント・インサニティと呼ぶのが一般的なようです。 色々と市販されているようですが、私が持っているのはキューブ4の他には 参考資料 2)を見て自作したもの(図2)と、時間どろぼう (図3)だけです。
![]() 図2 自作の品 |
![]() 図3 時間どろぼう |
参考資料 2)にはインスタント・インサニティの一般的な解法も載っています。
状態遷移図のようなグラフを描いて解く方法なのですが、あまりに記号的すぎて、個人的にはパズルを解く楽しみが薄いような気がします。
私が時間どろぼうを解く際に使った方法は、各立方体から直列の側面に成り得る4面の並びを書き出して、その中から正解になりそうな組み合わせを
選び出すというものでした。効率は悪いですが、十分にパズルを解く楽しみを味わいました。
参考資料 1)、2)、3)には立方体4個の場合の配色図も載っているのですが、それらの配色が全く同じです。 この配色は唯一解となる配色で、キューブ4も同じ配色です。立方体4個で唯一解となる配色はこれだけなのかは資料を読んでも分からず、不明です。 根本的に違う配色で唯一解となるものがあるなら、遊んでみたいところです。
1) パズル遊びへの招待・オンライン版 :
3−17.インスタント・インサニティ
著:高木茂男
パズルショップ・トリトのサイト内で公開されている、同名パズル書のオンライン版です。
2) [数学]じかけのパズル&ゲーム 著:E・R・バーレキャンプ/J・H・コンウェイ/R・K・ガイ
訳:小谷善行/高島直昭/滝沢清/芦ヶ原伸之 HBJ出版局 1992年3月31日 第1刷発行
3) キューブパズル読本 著:秋山久義 株式会社新紀元社 2004年7月12日初版発行